The Street Slidersのギター・ソロ

The Street Sliders(以下、スライダーズ)は Harry蘭丸ツインギターのバンドです。ただし、Harryはメイン・ボーカルでもあるので、ツインギターといっても、蘭丸がメインのリードギタリストで、Harryは主にリズムギターを担当するという形になっています。

蘭丸がリードギターであるので、ギター・ソロの部分は主に彼が弾きますが、

  • 蘭丸だけではなく、Harryもギター・ソロを弾く
  • Harryだけがギター・ソロを弾く

という曲もあります。特に初期の頃の曲にはそういうパターンの曲が多いです。私はHarryの弾くギター・ソロがすごく好きなので、以下でHarryが(or Harryも)ギター・ソロを弾く曲をまとめてみました。

【注】

  • 以下の情報は勝手に私が判断したものなので、間違っているかもしれません。Harryがソロを弾いていると説明しているものが、実は蘭丸が弾いているというようなこともあると思います。
  • 曲については、ついでに「The Street SlidersでのHarry(村越弘明)のチューニング・リスト」の情報も参考にしてください。

Harryがメイン・ボーカルではない曲でHarryがギター・ソロを弾く曲

スライダーズの曲にはHarryがメイン・ボーカルをとらない曲が少ないですがあります(ほとんどは蘭丸がメイン・ボーカルをとる曲ですが)。そういう曲では基本的にHarryがギター・ソロを弾いています。例えば、以下の曲です。

曲名 アルバム名
Out Door Men JAG OUT
All You Need Is Cash JAG OUT
天国列車 夢遊病
Lay Dow The City 天使たち
Up & Down Baby 天使たち
Day Dreamer シングル
ROCK'N ROLL SISTER Nasty Children
FEVER 未発表
LOVE IS GONNA BE ALRIGHT! 未発表

私はこの中では特に「All You Need Is Cash」のHarryのギター・ソロが好きです。これはHarryが弾くギター・ソロの特徵(ギター・ソロなのにあまり弾かないというか音の数が少ない)がよく出た曲だと思います。聴いてみてください → 「https://youtu.be/QoP5Nj5Dhg?t=1825」。「All You Need Is Cash」のライブ版があれば聴いてみたいのですが、残されている公式のライブの音源にはないようです。

「Day Dreamer」や「ROCK'N ROLL SISTER」は「All You Need Is Cash」とは違ってテンポが速い曲なので、ギター・ソロの感じもかなり変わりますが、これも結構好きです。

Harryと蘭丸の二人がギター・ソロを弾く曲

以下は、蘭丸とHarryの二人がギター・ソロを弾く曲です。

曲名 アルバム名
Blow the Night Slider Joint Harry → 蘭丸の順番で続けて。
あんたがいない夜 Slider Joint Harry → 蘭丸の順番で続けて。
のら犬にさえなれない Slider Joint 最後の部分で、蘭丸 → Harryの順番で。
酔いどれダンサー Slider Joint Harryがメインのソロ。その後で二人のかけあいあり
So Heavy がんじがらめ 蘭丸 → Harry
TOKYOシャッフル がんじがらめ 真ん中でHarry、最後に蘭丸のソロ。
Dancin' Doll がんじがらめ メインのソロは蘭丸。最後の部分でHarryもちょとソロを弾く
カメレオン JAG OUT メインのソロは蘭丸。最後の部分でHarryのソロ
Helle Old Friends   Harry → 蘭丸のソロ。
Baby Blue WRECKAGE Harry → 蘭丸の順番で続けて。
どしゃ降り雨に洗われて WRECKAGE 蘭丸、Harryの順。
BIG MOUTH NO BIG DEAL 真ん中頃にHarry、最後に蘭丸のソロ

私はこの「二人ともソロを弾く」というパターンの曲が特に好きなので、スライダーズのときにもっと二人でソロを弾く曲をやってくれていたらよかったなあと今では思います。

このパターンの場合、どういう順番で、どの部分でソロを弾くかにさらにいろいろなパターンがありますが、私は「Blow the Night」、「あんたがいない夜」、「So Heavy」のように二人が続けてギター・ソロを弾く曲が特に好きです。初期の頃にはこのパターンの曲がよくあったのですが、その後、ほとんどなくなってしまいました。

また、「酔いどれダンサー」にある二人のかけあいのようなギターも好きですが、これもこの曲以外ではほとんどやっていないかと思います。

二人でソロを弾いている曲ではメインのソロをHarryが弾いている場合が多く、スライダーズ初期の頃の曲ではHarryのギターをもっと前面に出していることが多かったように思います。それが、デビューから時間が経つにつれて蘭丸だけしかギター・ソロを弾かない曲が増えていきました。どうしてでしょうかね。ちょっと残念です。

このソロの中で一つ挙げるとしたらやはりスライダーズの代表曲である「のら犬にさえなれない」のギター・ソロだと思います。この「のら犬にさえなれない」のギター・ソロは「複数弦弾き(double stop?)を多用する」というHarryのギター・ソロの特徵がよくあらわれていると思います。こういうギター・ソロを弾くギタリストはそんなにいないと思います。↓の動画見てみてください(最初に蘭丸のソロ、続いてHarryのソロです)。

youtu.be

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Harryがメイン・ボーカルでHarryだけがギター・ソロを弾く曲

最後のパターンはHarryがメイン・ボーカルであるのに、Harryだけがギター・ソロを弾く曲です。このパターンの曲は非常に少なくて、私が把握している限りでは次の2曲だけです。

曲名 アルバム名
Feel So Down JAG OUT
Knocking on your door NO BIG DEAL

「Feel So Down」のギター・ソロはやっぱりHarryっぽいソロで、すごく好きです。この曲は『JAG OUT』のスタジオ版もいいのですが、それよりも『Harry Sings』のライブ版がいいなと思います。ぜひ聴いてみてください。Harryのギターだけではなく、曲・演奏全体もすごく好きです。

最後に

メイン・ボーカルがギターも弾くというツイン・ギターのバンドの場合、ボーカルはリズムギター担当で、ギター・ソロは弾かないということが多いと思います。スライダーズも基本的には同じですが、スライダーズの場合、ボーカルのHarryもギター・ソロを弾くことがそれなりにあるということが、スライダーズの曲、演奏のおもしろいところの一つだと思います。