Harry(村越弘明)のピックの持ち方

昨日(3月6日)からThe Street Slidersのツアーが始まりましたね。私も行きたいのですが、都合がつかず行けません...

ところで、↓の「HARRY MESSAGE」でHarryが自分のピックの持ち方について話しています。

www.harry-station.com

子供の頃に右手の人差し指の腱を切ってしまったことが原因で、右手の人差し指の第二関節から先が曲げられなくなってしまっているので、ピックを中指と親指で持つようになったと話しています。

ギターを弾く人はピックを主に「人差し指」と「親指」で持っていると思います。これはやっぱり、それの方が「ピックの細かいコントロールがしやすい」、「ピックを速く動かしやすい」からだと思います。まあ、要するに「中指+親指を使うよりも人差し指+親指を使った方が弾きやすい」ということです。

Harryは人差し指が使えないので、仕方なく中指を使うようになったのだと思いますが、私はこの持ち方になったことでHarry独特のギターのフレーズができるようになったんじゃないかと思います。あまり速弾きせずに、ゆっくりしたフレーズを弾くことが多いところだとか。もしそうだとすると、不幸中の幸いというか、怪我の功名ですね。私は普段は普通に人差し指でピックを持ちますが、たまにHarryのまねをして中指で持ったりしてみますが、慣れないと中指を使うの難しいですね。

同じメッセージの中でGibsonのファイアーバードというギターのことにもふれています。

ファイアーバードとは↓のGibsonのページで紹介されているギターのことです(普通は「ファイヤーバード」と表記することが多いのですが、Gibsonのページでは「ファイアーバード」と表記されています)。

gibson.jp

このファイアーバードというギターの大きな特徵の一つは「スルーネック」という構造ですが、もう一つはボティの形がそれまでのよくある普通のギターとは逆の形になっている点です。それまでの普通のギターとは「Fenderストラトキャスター」のようなギターのことで、↓のページに揭載されているようなギターです。

www.fender.com

この普通のタイプのギターではクワガタのはさみのようにボディに二つのとんがりがありますが、ギターを抱えたときに上側になる側のとんがりが長くなっています。それに対し、ファイアーバードは下側になる側がよりとんがっている形になっていて、通常とは逆の形になっています(というか、正確にはファイアーバードでは上側にはとんがりがないですが)。

ファイアーバードは発売された当初はこの形だったのですが、あまり売れなかったようで、その後、形が変更されました。それが以下のページのものです。

gibson.jp

普通の逆の形にしたのがよくなかったと考えたのか、普通のギターと同様に上側がとんがっている形に変更されました。

この後から出たファイアーバードのことを「ノンリバース ファイアーバード」といいます。元々の形が「普通とは逆(リバース)」であったのを、反対にしたということで「リバースではない」→「ノンリバース」という名前にしたようです。元々のタイプと区別するためにそういう表記を付けたのでしょうが、「ノンリバースの形(逆じゃない形)」というのは、要するに「普通の形」のことであって、「普通の形」のことをわざわざ「ノンリバース」という言い方で呼ぶのはなんだか変な気がしますが...

Harryがメッセージで話しているのはこちらの「ノンリバース」のファイアーバードです。Harryは普通の(リバースタイプの)ファイアーバードも持っているみたいですが、よく使うのはこちらのノンリバースタイプのようです。